hasebems / loopian

Musical Sequencer for Piano

loopian Alpha-version

about loopian

'loopian' is a sequencer for piano tones with text input that we are developing for use mostly in Live Coding.

loopian とは

loopian は、Live Coding などで使うために開発している、テキスト入力によるピアノ音色用シーケンサです。

用語集 (Glossary)

• 階名 : 移動ドによる音程呼称。ドレミファソラシドが示す音は、調によって移動する。
• phrase : メロディや和音など、時系列の音符情報
• composition : phrase に適用して音を変化させる Chord/Scale 情報
• loop : loopian は基本的に、phrase/composition を繰り返す。この繰り返し単位。
• part : phrase/composition はそれぞれ独立した４つの Loop 再生が可能である。その４つを part と呼ぶ。
  • 各 part は left 1(L1)/left 2(L2)/right 1(R1)/right 2(R2) という名前で示される。
  • 1 part あたり、一つの phrase と一つの composition が個別の周期で loop する

起動と終了

• 起動
  • 'python loopian.py' : 通常の python スクリプトと同じ
  • './loopian.sh' : shell script として
• 入力
  • 'L1> ' : prompt
    • L1> は Left 1 の入力状態であることを示す
    • このプロンプトの後に、コマンドやフレーズを書き込む
  • カーソルによる過去入力のヒストリー呼び出しが可能
• 終了
  • 'quit' 'exit' : 終了

音を出すための外部環境

• 外部 MIDI 音源を繋ぐ
• マルチパートで MIDI受信するアプリを同時に起動する。以下のアプリで動作確認済。
  • Logic : Mac で MIDI 演奏するための DAW by Apple
  • Pianoteq8 : 物理エンジンベースのPiano音源 by MODARTT

再生コントロール

• 'play' 'start' : シーケンス開始
• 'fine' : この小節の最後でシーケンス終了
• 'stop' : 直ちにシーケンス終了
• 'rit.' : テンポをだんだん遅くして、次の小節の頭で元のテンポ
  • rit.poco : rit.の遅さが弱い
  • rit.molto : rit.の遅さが強い
  • rit./fine : rit.の次の小節の頭の拍を再生して終了
  • rit.molto/fine
  • rit./120 : rit.の次の小節をテンポ120で開始
• 'sync' : 次の小節の頭で、ループ先頭に戻る
  • sync : そのパート(Phrase,Composition)のみ
  • sync right : 右手パート(right1/2)
  • sync left : 左手パート(left1/2)
  • sync all : 全パート

Phrase 追加

• [note][musical expression] : phrase 追加の書式

  • note: 音符ごとの階名、音価表現、音量情報を入力する
  • musical expression: 音楽表現を入力する
    • [musical expression] は省略可能
  • [] : 全データ削除

• 階名表現

  • d,r,m,f,s,l,t: ド、レ、ミ、ファ、ソ、ラ、シ
  • di,ri,fi,si,li: ド#、レ#、ファ#、ソ#、ラ# (iをつけると半音高くなる)
  • ra,ma,sa,la,ta: レb、ミb、ソb、ラb、シb (aをつけると半音低くなる)
  • -d : 1オクターブ下のド、 +d: 1オクターブ上のド、--d: 2オクターブ下、++d: 2オクターブ上
  • x : 休符
  • , : 各音の区切り。１小節を超えたら捨てられる。区切りが連続すると休符が省略されたとみなす
  • |, / : 小節区切り。区切りが連続すると休符が省略されたとみなす
  • d=m=s, d_m_s : 同時演奏
  • <d,r,m>*4 : ドレミを４回演奏
  • d*4 : ドを４回連続して発音

• 音価表現

  • do| : ドをその小節の終わりまで伸ばす（oから|までの間の文字は無視される）
  • d.. / d~~ : ドを基準音価の３倍伸ばす
    • d.|.. のように小節を跨ぐこともできる（タイ）
    • do|o| は２小節伸ばす
  • [8:] : 全体基準音価が八分音符であることを示す
    • 基準音価は任意の数値が指定可能で、全音符の長さの何分の1かを示す数値となる
    • 基準音価(n:)を省略した場合、全て四分音符とみなす
  • [hd,qd,'d,"d,'"d] : h:二分音符、q:四分音符、':八分音符、":十六分音符、'":三十二分音符
    • 一度上記の印をつけたら、この指定が臨時基準音価となり、別の記号がつかない限りこの音価とみなされる
    • [d] : で、上記の表記をキャンセルし、以降の音価は全体基準音価になる
    • [3'd,r,m] : 'の前に3を書くと、３連符の音価になる
      • 同様に、5連符が可能

• 音符単位の音量表現

  • d^ : 階名の後ろに '^' をつけると音量が大きくなる。複数個つけることも可能
  • d% : 階名の後ろに '%' をつけると音量が小さくなる。複数個つけることも可能

• 音楽表現(musical expression)

  • f,mf,mp,p,pp: フレーズの音量
  • stacc: 音価を半分にする

Composition 指定

• {chord}{musical expression} : Composition の書式

  • chord: コードを小節ごとに / で区切って時系列で記述
  • musical expression: 音楽表現
    • {musical expression} は省略可能
  • {} : 全データ削除

• 長さの指定方法

  • '|' '/' : 小節区切り。区切りが連続するとコードがないとみなす
  • {I|IV|V} : １小節ごとに I -> IV -> V とコードが変わる
    • 同小節内でコードを変える場合、拍ごとに','で区切る。複数拍を同じコードにしたい場合、'.' で伸ばす
    • ',,' のように何も記さずにカンマを続けた場合、その拍にコードがないとみなす
    • '/./' 小節線の間にピリオドを入れると、前の小節と同じコードになる
  • コード情報とピアノの Pedal 情報はリンクしている
    • コードが空白、あるいは 'thru' の場合、ペダルは踏まれない
    • コードが変わるごとにペダルは踏み直される
    • 小節が変わるごとにペダルは踏み直される

• コード記述方法

  • O : original phrase
  • I : d=m=s（Iの和音)
    • ローマ数字: I, II, III, IV, V, VI, VII
  • I# : di=mi=si (数字の後に # を付けると半音高いコードになる。b は半音）
  • V : s=t=r (Ⅴの和音)
  • VIm : l=d=m (m: minor)
  • IVM7 : f=l=d=m (M7: major7th)
  • IIIm7-5 : m=s=ta=r (m7-5: minor7th -5th)
  • diatonic : d=r=m=f=s=l=t (Diatonic Scale)
  • lydian : d=r=m=fi=s=l=t (Lydian Scale)
  • Iion : Iを主音としたイオニアン(Ionian)
  • thru : 全ての音(pedalなし)
  • コードやスケールが判断不能の場合、Errorとなり主音しか出ない

• 音楽表現(musical expression)

  • para : 和音変換時、root に合わせて並行移動する
  • noped: Pedal Off指定

入力環境コマンド

• 'right1' 'left1' : 右手２パート、左手２パートの４パートを指定可能
• 'all' : 全パートの入力モードになる
• 'midi 1' : MIDI PORT 1 を選択
• 'panic' : 今鳴っている音を消音する

調、テンポ、拍子、音量

• 'set bpm=100' : BPM（テンポ）=100 にセット
• 'set beat=4/4' : 拍子を 4/4 にセット
• 'set key=C4' : key を C4 にセット
  • loopian にとって key とは [d]（ド） と指示されたときの音名を表す
  • デフォルト値は C4(midi note number=60)
  • 音名は C-B と大文字で表現し、必要に応じて前に #, b を足すことができる
  • 音名の後ろの数値はオクターブを指示するが、省略可能
    • 省略した場合、今設定されているオクターブがそのまま適用される
• 'set oct=+1' : 現状から１オクターブ上げる
  • set 以降に all を付け足すと、全 part に効果、付けなければ入力中の part に対してのみ効果
  • 'set oct=0,0,-1,+1' : 4つのパートのオクターブを一度に設定できる
• 'set input=fixed' : 階名を入力したときのオクターブ決定法
  • fixed は、入力する階名の位置は固定
  • closer は、指示がない限り、前回に近い音程 (default)
• 'set samenote=modeling' : 同音連打の動き方
  • modeling は、モデリング音源向けで、note off は一度しか送らない（default）
  • common は、一般的なMIDI音源向けで、note off は note on の数だけ送られる