nojima / nscheme Goto Github PK

GC を実装する。

案1

Boehm GC を使う。

• 保守的な mark-sweep をしてくれる。
• 組み込むのは多分簡単。
• nscheme::Object 型の基底クラスを gc_cleanup 型にすれば良さそう？

案2

自力で mark-sweep を実装する。

1. 全てのオブジェクトの used フラグを false にする。
2. value_stack, frame_stack から再帰的にオブジェクトをたどっていく。見つかったオブジェクトの used フラグを true にする。
3. 全てのオブジェクトをチェックし、used が false であるオブジェクトを delete する。

2 で再帰する際に C のスタックを使うとスタックオーバーフローする可能性があるので注意。

案3

自力で mark-compact を実装する。大変そう。

例:

#0=(a b c . #0#)

以下の手順でクラッシュする。

echo '(call/cc call/cc)' | ./nscheme

現在、一つの datum しか扱えないので、 datum の列をパースできるようにする。
また、toplevel における define の挙動をちゃんと実装する。

マクロを実装する準備として、変数の参照を名前ではなく index でできるようにする。

具体的には、変数を「現在のフレームからいくつ parent をたどるか」「指定したフレームの何番目の変数か」という 2 つの index で参照できるようにする。
また、LoadVariable は LoadIndexVariable と LoadNamedVariable に分割する。

現在の VM は Inst 一つ一つにメモリを個別に割り当てているため、非常に効率が悪い。配列上に一列に並べるべき。

設計

• 現在、Inst が仮想関数を持っているが、これを排除して仮想関数を持たないようにする。
• どの Inst であるかどうかを判定するための kind メンバを持たせる。dispatch は、kind に対する switch で行う。
• code は Inst を vector の上に隙間なく敷き詰めるようなレイアウトにする。
• Inst の具体クラスのサイズは 8 の倍数になるように注意しないといけない。そういないとアライメントが狂う。
• 現在 ip++ としているところは、ip += sizeof(...) という形になる。
• 現在 dynamic_cast で Inst の種類を判定しているところは、kind の比較に置き換える。

そろそろなんとかしたい。

define-syntax を実装する。

設計

1. パースのマクロの展開を同時に行う。
   • R5RS では、define-syntax はトップレベルにしか置けないという制約があるので、パース前に define-syntax を拾ってきて解釈することもできるが、R7RS ではトップレベル以外にも置くことができ、場所によってマクロのスコープが変わる。R7RS に将来的に対応することを視野に入れると、パースと同時にマクロを展開したほうがよい。
2. マクロを表すクラス Transformer を作る。
   • define-syntax ひとつに対して Transformer ひとつが対応する。
   • Transformer は書き換えルールを内部に保持し、与えられた S 式をルールによって変換することができる。
3. グローバルな Transformer は実行時も保持する。
   • eval のため。
   • GC の対象にはしなくてよい。